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【連載コラム】 日本から来たドイツ人 (3)

2008年10月9日20時09分
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下宿先のすぐそばにあった教会の掲示板。掲示板の上には、ドイツ語で「クリスチャンの人、共に集おう」と描かれている。+
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 夏が終わり、秋になって街の景色も少しずつ変わり始めています。秋と言えば、私の場合やっぱり「食欲の秋」なのですが、日本では様々な行事が目白押しの忙しいけれども、楽しみが多い季節でもあります。



 ドイツの秋は日本より少し早くて、9月にはもう秋の気配を感じるようになります。ドイツは「森の国」と言う異名をもつ国だけのことはあって、グラデーションを重ねた木々の美しさは、まるで絵葉書のようです。このような自然に触れると、ドイツは本当に森や山々の自然に恵まれた国だということを実感します。



 私がドイツで通っていた教会は、最初に引っ越した下宿先のすぐそばにありました。そこの会堂では、カトリックとプロテスタント(evangelisch)の礼拝が、時間を換えて行われていました。evangelisch は訳すと福音主義という意味ですが、ドイツのキリスト教はカトリックと、この evangelisch の2つに分かれていて、プロテスタントとも若干異なっています。ドイツは、元来カトリックに抗議したルター生誕の地であるはずなのに・・・。



 日本でプロテスタントの教会に通っていた私は、この教会の evangelisch の Der Gottesdienst に出席していました。やはり今どきの教会事情はいずこも同じようで、毎週出席する人たちが決まっているような、出席者数も30人足らずの静かな礼拝が守られていました。けれども町の教会へ行くと出席者の数もずっと増えて、また違った雰囲気の中で礼拝が守られているのかもしれません。それでも教会生活を中心とするクリスチャンの数は、昔に比るとずっと少なくなっているようです。



 ドイツは教会税が徴収されていることもあり、若い人たちの教会離れが著しくなっています。これは税金の問題だけでなく、教会に魅力がないと感じる人が多いことも、要因の一つかもしれません。教会に魅力がないと思われるのは、本当に残念なことです。「自分には教会生活など必要ない」と思う人が多いということは、伝道のあり方についても深く考えさせられます。



 教会は、実際にはどのような人たちの集まりなのでしょうか。自立していない弱い人たちの集まりでしょうか。どこにも行く当てがなくて、隣人との交わりを求めて来る人たちの集まりでしょうか。それとも、神様に認められた立派な人達の集まりでしょうか。



 答えはそのどちらでもあり、またないとも思うので、ドイツ語で言う jain (ja と nein を合わせた語)です。教会とは、神様との出会いを経験した人たちが集まる場所です。その人が立派な人かどうかは、人が決めることであって、神様の前では皆同じ罪人であり、救いを必要とする人なのです。一人で生きていける強い人など誰一人いないのですから、人は皆弱い部分を支え合って生きています。



 教会は弱い自分に気付かされた人達が、互いに助け合う場なのだと思います。誰かの欠点を批判したり、責めたりするのではなく、お互いが慰め合ったりしながら、信仰を深めていく場なのです。日頃のストレスを発散させるための場でもなく、心静かに神様と対話する為の場所です。教会は非日常的なサロンでもなければ、争うための場でもなく、平和を求める神様と、そこに希望を求める人達の出会いの場所であるはずです。



 主の祈りには、「御心の天に成る如く地にもなさせたまえ」という箇所がありますが、教会は天国のような、神様がいつも共にいて下さる場所を築いて行かなければならないと思います。そのような教会は牧師の祈りだけではなくて、教会に来る皆さんの祈りによって建てられます。



 神様のため、教会のために私達が出来ることの一つに、奉仕があります。奉仕は自分が出来る何かを発見する、一つの機会だとも思います。教会で奉仕をして行く中で、自分にはこんな力が与えられたということに、気付かされることがあると思います。



 これはボランティア活動とは違います。教会での奉仕は、「世のため、他人のため」ではなく、神様のための信仰による行いです。他人のための行いによって自分が励まされるのではなく、ただ神様が求められるままに、与えられた賜物を少しずつでもお返しすることが、奉仕なのです。ですから、私たちは感謝されるために奉仕をするのではなく、自分が感謝するために奉仕をするのです。



 教会に来る人達が、神様から与えられたそれぞれの die Begabung を生かして、大好きな神様のために働いていることに感謝しながら、いつも輝いていたらと思うのです。そしてその輝いた人の行いは、やがて伝道にも繋がって行くと思います。



 教会に来て頑張り過ぎたり、誰かと比べたりせずに、神様から与えられたものに感謝して仕えながら、与えられた多くの恵みを伝えて行くことが、神様に喜ばれる奉仕だと思います。



 教会は私のような人間もお祈りすることを赦してくれるところです。決して、「敷居が高い」ということはありません。教会に行き礼拝を守れること、そして来られない人達のためにお祈り出来る恵みにいつも感謝しています。これからも平和の主が、神様を知る人々と共にありますように。



【by Tokyoterin - 東京在住の女性クリスチャン】

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