イスラム教の断食月であるラマダンが1日から、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの主要なイスラム教国の大半で始まる。このラマダンに合わせて、YWAMなどの宣教団体が中心となってイスラム教徒のために1カ月にわたって祈る運動が始まる。
祈祷運動の主催団体の一つであるミッション・ネットワーク・ニュース(MNN)によれば、今年は30カ国以上で数千人のクリスチャンがイスラム教徒の救いのために祈る。参加者は、イスラム教徒が救い主であるイエス・キリストについて学ぶ道が開かれるようにと、ラマダンが終わるまでの間、継続して祈り続ける。
「イスラム教の世界に近づく唯一の方法は、団結した祈りの努力しかないと強く信じている」と、MNNのグレッグ・ヨダー事務局長。「イスラム教徒について何も知らないため、あまりにも多くのクリスチャンがイスラム教徒を見ることはない。これ(イスラム教徒のための祈祷運動)が、(イスラム教徒についての)理解を得る最初のステップとなる」と語る。
この運動は、今から17年前にYWAMによって始められ、MNNは3年前からこの運動の運営に携わっている。
ラマダンはイスラム教で最も神聖な月とされ、イスラム教徒は日が出ている間は原則的に飲食、喫煙などが禁じられる。イスラム教国では、官公庁や民間企業の多くで通常よりも早く仕事が切り上げられるようになるため、期間中は全般的に活動が停滞するまで影響が出る。