今年20周年を迎えた聖学院大学総合研究所(大木英夫所長=同学院理事長・院長)では、「悪魔の手紙」「キリスト教の精髄」などの神学書や、「ナルニア国ものがたり」で特に著名な英国人クリスチャン作家、C・Sルイスをテーマとした研究会を21日、記念行事の一環として同学院生涯学習センターで開催する。
21日に開催される第1回言語文化研究会「戦後のキリスト教文学 ― C・S・ルイスをめぐって」では、同大教授ら3人が講演。「21世紀に向けてのC・S・ルイスの文化的遺産」「キリスト教弁証家としてのルイス」「物語作家としてのルイス」の講演のほか、同大学院生によるC・S・ルイスに関わる研究発表も行われる。
1988年の同大設置とともに、諸学問間の対話を深め総合することを目指して設立された同研究所には、教育研究センターや組織神学研究センターなどの7つの研究センターが設置されており、03年にはキリスト教カウンセリングの事例研究などを行うカウンセリング研究センターも設置された。
今年は20周年記念で様々なシンポジウム、講演が予定されており、すでに5月からは「なぜ日本に神学が必要なのか」を主要テーマとした組織神学研究センターの連続講座も始まっている。「なぜ日本に教会が必要なのか」「なぜ日本にキリスト教教育が必要なのか」など、「なぜ日本に〜」の10回シリーズで、日本において神学することの意味を考える。
シンポジウム・講演会・研究会に関する問い合わせは、同研究所(電話:048・725・5524、FAX:048・781・0421、メール:[email protected])まで。