使徒たちは主に言った。「私たちの信仰を増してください。」しかし主は言われた。「もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があったなら、この桑の木に、『根こそぎ海の中に植われ。』と言えば、言いつけどおりになるのです。(ルカ17章5節から6節)
アンデレ宣教神学院の新年度が始まり木曜日には卒業式と入学式を行ないました。先月の終わりにはバザーをみんなで楽しく開催し、130万円を超える献金を捧げることができました。5月の連休中は九州聖会があり、その後は松山の兄弟姉妹と高知にキャンプに出かけ、本当に親しい交わりの時を持つことができました。それぞれに成長と感動があり心から感謝しました。
また先週の初めにマレーシアに出かけての音楽伝道も規模が格段に大きくなっています。先週後半にはインドのタンカチャン牧師が来日する予定だったのですが、腎臓結石で入院し、手術を受けることになりました。連絡を受け祈らせていただきました。すると翌日、手術の10分前に石が全部出てしまい手術は不要になりました。
素直に信じて神にうながされて一歩踏み出すことができるならば、しるし、不思議、奇跡、今まで自分とは縁がないと思っていたことさえあなたの人生の中に起こりますから期待しましょう。
弟子たちはイエスに願いました。奇跡と思えることが行なえるよう、もっと信仰を増してほしいと彼らはイエスに願いました。しかしイエスは、信仰を増すとか、もっと大きなものが必要ということではなく、からし種ほどの信仰があればいいと言われました。
ここから心身ともに癒される秘訣が何か、注目してみましょう。
1.あなたを癒す信仰は確かにそこにある
からし種ほどの信仰、それも大きな袋に山盛りの種ではなく一粒のからし種ほどの信仰があればいいと主は言われました。
もしどんなに自信がないように思えても、あなたの中にはクリスチャンとしての信仰があるのです。どんなに小さくても、からし種くらいの信仰はあるはずです。その信仰を今しっかりと受け止め直しましょう。
2.信仰を働かせて事実を生み出す
それでもやはり、自分の信仰に自信の持てない兄弟姉妹もいるでしょう。その理由は、信仰の体験がなく生活に密着していないからです。どれほど頭の中で理屈が通っていても実際に体験しなければ実感が持てません。
礼拝以外のあなたの生活の中で、クリスチャンの信仰をどれだけ形にしているでしょうか。教会以外では祈らない、聖書を読まない、あなたがクリスチャンであることを誰も知らないということはありませんか。日曜礼拝の時間も、献金も、しなければとわかっていながら自分の都合に使ってしまう。すると知らない間に、神から命を与えられて成長するはずの信仰が、妥協してしまう方向へと向いてしまいます。信仰を使わない方向へ向いているのですから、当然自信は持てません。
今は誰でも忙しく、お金が足りない変な時代です。悪い世の中の流れに巻き込まれて信仰が弱まり、妥協して使わなくなるのではなく、信仰を働かせましょう。少しずつ聖書を読むようになった、短いけど家族や友達のために祈れるようになった、助けが必要だった自分が奉仕をするようになった、というように。
からし種ほどの信仰であっても、生活に密着して働かせるときに、信仰によって生きていると語ることのできる者になります。あなたの信仰を生活の中で事実とすることが大切です。
3.癒しのために実際に祈る
牧師の祈りにただアーメンと言うだけでなく、あなた自身が手を置いて癒しを祈ってみることです。からし種の信仰で構わないけれども、それを用いなければ何も起こりません。自分自身のためにも、周りの人々のためにも、まず病の癒しのために祈ってみることです。
からし種ほどの信仰がいったん用いられると、不可能なことさえ起こるとイエスは約束して下さったのです。治るはずのない病気が癒され、消えるはずのない痛みが不思議に消えて、手術しないと出ないと言われた石が出てくる。
あなたの中にもからし種ぐらいの信仰は絶対にあります。信仰は決して難しくはありません。頭の中の単なる概念としての信仰ではなく、生活に密着した信仰を心がけましょう。
主は生きて働いてらっしゃいますから、からし種の信仰を用いれば必ず何かが起こります。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。