・・・イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう。」彼らはすぐに網を捨てて従った。・・・イエスはガリラヤ全土を巡って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいを直された。・・・こうしてガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤおよびヨルダンの向こう岸から大ぜいの群衆がイエスにつき従った。(マタイ4章18節から25節)
あなたの信仰は生きて働かれるイエスに結びつくものでしょうか。形や格好、言葉だけのキリスト信仰に終わらず、今も生きて働かれるイエスと共に歩んでいるという明確な告白のある信仰を持っていきましょう。
今年の夏の北京のオリンピックのために、世界各地を巡る聖火リレーが始まりましたが、各地で大混乱です。そして、この混乱の元には、それぞれの主義主張がぶつかる根深い問題があります。しかし、世界の大きな問題の中での人々の主義主張が問われているということよりも、肝心(かんじん)要(かなめ)の私たち一人一人の生活の中で、自分自身の選び取る人生に対する主義主張が大切なのです。表面的な快楽を求める生き方をしていると、すぐに悩み、つまずいてしまいます。しかし、私たちクリスチャンは迷うことがありません。なぜならば私たちは心の一番深い部分、魂の本音の部分でイエスと一緒に生きていくことを決意した一人一人だからです。ここに私たちの基本があります。
それでは、聖書の時代に人々の目の前に現われたイエス・キリストがどのようなお方であったかについて、特に2つのことをこの朝学んでまいりましょう。
1.イエス・キリストは出会う人々を弟子とされた
人にはそれぞれ立場に応じて独特の人々との関わり方があります。救い主であるイエスには、イエスだけの特別な人々との関わり方があるのです。イエスは誰かと出会うときに、その人を招かれ、弟子とされるのです。それが漁師であろうと取税人であろうと、どんな人であろうと「わたしについてきなさい。あなたがたの人生を変えてあげる。」と彼らを招かれて、イエス・キリストの弟子、しもべとしての特別な人生をお委ねになったのです。
イエス・キリストは、私たちと出会うときも、弟子へと招いて下さいました。だから、私たちはクリスチャン、すなわちイエス・キリストのしもべとなったのではありませんか。
イエスに従うときに、単に魚を獲る漁師から、魂の漁師へと変えられるのであり、誰であろうとイエスに従うときに、より高い使命と目的を与えられ、価値のある人生を歩む者へと変えていただけます。
私たちもイエスを信じる信仰告白をしたときから、人生の質は変わり始めました。その証拠に、人間関係においても、考え方や行動においてもキリストの弟子として変えられてきたはずです。
イエスは人と出会うやいなや、人々を招かれ弟子とされ続けました。そして私たち自身の出会ったイエスも確かに私たちを招き、弟子として下さったのです。
2.イエス・キリストは出会う人々をみな癒された
人々の前で救い主としてのお働きを始められたイエスは、病んでいる人々を次から次へと癒していかれました。聖書に書かれているとおりのイエスを見つめて下さい。イエスは人々を弟子として招かれ、そして人々と出会うやいなや、病をことごとく癒していかれたのでした。
ありとあらゆる煩い、病を癒して下さる。当時のあらゆる煩いや病を癒されました。そして現代においても、イエスは全ての煩い、病を癒して下さるのです。また、単なる病気だけではなく、仕事の大きな重荷からも、心の病も、夫婦の間の悩みや親子の断絶や複雑に絡んだ人間関係の難しさからも解放して下さいます。さらに、経済的な問題や将来に対する夢や希望を持つことができない恐れ、不安からも主は解放して下さいます。ありとあらゆる現代の病からイエスは解放して下さいます。
私たちはシンプルにそして明確に、聖書が語るとおりのイエス・キリストに対する信仰を持とうではありませんか。イエスに招かれる者としての信仰を高めましょう。そして、そのイエスは、当たり前のように人々を癒して下さいます。
今日、あなたの抱えている状況が、どのようなものであろうと、病んでいる者たちを確実に健やかにして下さいます。それが私たちの信じる救い主、イエス・キリストです。
イエスは変わりません。私たちの信仰生活を通して、今も生きて働くイエス・キリストのお姿を事実としていこうではありませんか。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。