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【特集】 韓国キリスト教とイスラムの衝突(4) 全浩鎭牧師

2008年1月6日02時17分
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全浩鎭牧師+
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大統領選挙と韓国教会



 今回の韓国大統領選挙は10年間の左翼政権を終熄させた。李明博当選者はBBK問題で特検を受けなければならない不利な状況にもかかわらず圧倒的な得票で当選した。国民は道徳的問題よりも経済・実利主義の理念により比重を置いたと思う。彼は「経済的メシヤ」として登場したわけだ。選挙で約70%のクリスチャンたち(プロテスタント)は李明博長老を支持したことと推測する。いくつかの大手教会の牧師たちは説教で露骨に李明博長老に投票することを信徒たちに訴えた。これは左翼グループから非難を浴びた。甚だしくは一部宣教団体までも李明博を支持する運動を展開した。韓国は宗教と政治が厳然に分離した社会だ。これまでの選挙で教会は、クリスチャンを支持しなければならないという意思表明が上手ではなかった。しかし今度の選挙は状況が全く違った。危機意識がとても強かった。もし再び左翼政権が集権すれば、国の経済が滅びるばかりか、教会も厳しい試練にあうはずだという危機意識が作用した。数年前に始まったニュー・ライトという市民団体は、はじめから李長老を支持することを目的に組職された(会員は約10万名以上もある)。



 候補者たちの教会訪問がこのような傾向を物語っている。韓国はクリスチャンが多いため、選挙時には候補者たちが大手教会を訪問、礼拜に参加する。牧師は候補者にあいさつする機会を与える。候補者がクリスチャンではなくても。与党候補者である鄭東泳(チョン・ドンヨン)はカトリック信者だが世界第一の教会である汝矣島純福音教会を訪問した。もちろんあいさつの後拍手を浴びたが、それは儀礼的なものだった。一方、李明博は熱烈な歓迎を受けた。



 これはまるで4年前、アメリカの福音主義の教会がブッシュ大統領を支持したことと似たり寄ったりだ。今もアメリカ・キリスト教は大統領候補たちの理念と価値観に不安感を持っている。それで保守理念の共和党候補者であるハッカビー前アーカンソー州知事を支持し始めた。日本の多くの進歩的な神学者たちはアメリカ福音主義教会のこのような政治化を猛烈に責める。しかし韓国教会はアメリカ福音主義を「お兄さん教会」として愛している。日本の一部自由主義神学者たちはアメリカ福音主義の神学を世界征服の神学として批判するが、この批判は問題が多いと思う。



 韓国教会は、「教縁」によってキリスト教的理念や価値観で統一を成したことは決してない。やはり地縁と学縁が、教縁より優位を占める場合が多い。政治問題ではまだ信仰的理念よりリージョナリズム(地域主義)がより重視される。したがってすべてのクリスチャンが李明博長老を支持したわけではなかった。湖南のクリスチャンたちは湖南出身の与党候補を支持した。そこでは少数のクリスチャンが李明博を支持したことと推測する。



 今回の選挙で10人の候補のうちローマ・カトリック信者が6名もいたが、仏教徒からはいなかった。しかも仏教は露骨に李明博に対して不安感を持っている。李明博候補は先に仏教本部を訪問し、支持を訴えた。彼は仏教のための8種の政策を必ず施行するという約束をした。そのとき奥さんも同行したが、仏教本部は奥さんに法名が書かれた木版を贈り物として与えた。それは仏教で改宗する者に与える仏式の名前だ。これに対してある牧師たちは李明博長老が仏教と妥協したと責めたりした。



 おもしろい事実は、盧武絃(ノ・ムヒョン)政府出帆以後、保守的教会と反共路線の市民団体がお互いに協力した事実だ。反共路線の市民団体らはキリスト教徒ではないが、左翼政府の「太陽政策」に不安感を感じて、反盧武絃運動を展開した。一方、左翼グループと進歩的キリスト教が概して協力した。これにより現政府には進歩的神学者と教会指導者たちが多く参加した。例えば統一省長官は牧師で進歩的神学者だ。彼は太陽政策の伝道師に抜擢されている。韓国民衆神学の一部の本が日本語に翻訳されたし、金大中前大統領の著書も日本語でたくさん翻訳された。しかし今、社会的に進歩的神学理念は大衆からそっぽを向かれている。湖南でもキム・デジュンを糾弾するグループが登場し、この間彼の家の前でデモ事件が起こった。盧武絃大統領と金大中前大統領は、左翼政権の延長のために努力したが失敗に終わった。盧武絃の左翼政府は民主、改革、平和、分配の正義を主張したが、国民は信頼しない。特に現政府の外交政策は反米、反日路線だった。左翼グループは自らを民主的で改革的だと自慢しているが、より権威主義的であり、腐敗してしまった。貧しい者のための分配の政治を約束したが、金持ちばかりか貧しい者にも重い税金を課して首都圏で敗北した。彼らは共産主義が強制的分配のために失敗したという歴史的教訓から学ばなかった。同時に、西欧社会で分配はキリスト教精神に基づいたという事実を無視した。



【全浩鎭(ジョン・ホジン)】 1940年、大阪生まれ。韓国・高神大学、同大学院卒業、米国・ウェストミンスター神学校神学修士課程修了、米国・フラー神学大学宣教学博士課程修了、英国国立ウェールズ大学哲学博士課程修了。その後、高神大学学長、平澤大学学長、亜細亜連合神学大学大学院院長、トーチ・トリニティー神学大学院教授などを歴任。現在は、イスラエル及びイスラムネットワーク会長、韓半島国際大学教授。著書に、「宣教学」(85年)、「宗教多元主義と他宗教宣教戦略」(92年)、「アジア・キリスト教とミッション」(95年)、「人種葛藤時代と未伝道種族ミッション」(00年)、「イスラム―宗教家イデオロギーか」(02年)、「文明衝突時代のミッション」(03年)、「転換点に立つ中東とイスラム」(05年)(いずれも韓国語)などがある。

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