日本キリスト教協議会(NCC)教育部は設立100周年を記念して16〜17日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で「全国教会教育フェスティバル」を開催する。同部はこれまで、百周年記念事業として記念礼拝やシンポジウム、特別展示などを開催し、100年の歩みを記録しまとめた「教会教育の歩み―日曜学校から始まるキリスト教教育史」(定価2100円)を発行するなどしている。今回のフェスティバルは、教会教育に携わるリーダー、スタッフの相互研修プログラムとして行われる。
フェスティバルのテーマは、「種を蒔こう!―涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる」(詩篇126:5)。2つの全体集会と計18のグループに分かれての分科会が行われ、約150人の参加が予定されている。
同部は、100周年を迎える今年をこれまでのキリスト教教育を振り返り、今後の課題、展望について考える年として、様々なイベントを企画。教会教育に携わる人々が、教派、地域を越えて集まり、「互いの賜物を分かち合い、励まし合う場」として、今回のフェスティバルを開催する。
16日には、ゲームや音楽の使い方、プログラムの進め方などを体験的に学習する全体集会が行われる。また、全国の教会、施設でフィンランドの伝統楽器「カンテレ」を用いてのコンサートや、ゴスペルコンサートを開いている小澤実紀さんのミニコンサートも行われる。
17日には、2回の分科会が行われ、「成人教育の取り組み」「教案誌どう作っている?どう使ってる?」「子どもと共に守る礼拝 事例と質疑」「親との関係のつくり方」「プログラムの立て方、効果的な進め方」などのグループが用意されている。会場では、キリスト教視聴覚センター(AVACO)の教材なども展示される。
同部は今後、記念事業として10月1〜6日には兵庫県西宮市の聖和大学で特別展示「日本の日曜学校・教会学校の歩み」を開催し、12月1日にはDVD「日曜学校から始まるキリスト教教育の歩み」(予価1700円)を発売する。
NCC教育部は1907年、「基督教日曜学校事業の改善及び進歩」を目的に、日本日曜学校協会をその前身として発足する。日本基督教団に運営を移譲する1941年まで、月刊誌「日曜学校」などを発行、教派を超えて多岐にわたる活動を展開した。戦後1947年に同協会が再発足し、48年には日本基督教教育協議会に改組・改称。1953年にNCCに合流し、教会学校事業部、教会教育事業部を経て現在に至る。