日本のためのとりなしを祈る「東京中央とりなし祈祷会」が28日、東京・早稲田奉仕園セミナーハウスで行われた。日本が聖書にある唯一真の神を拠り所とするよう18の祈祷題目をもって祈り、あらゆる場面においてイエスキリストによる「和」が日本を良い方向へ導くよう願った。この日は、学校の教頭も務める同委員の一人が、教育現場で「論争をさけ、イエス様のようにこころを低くして」とひたすらイエスの姿勢を黙想しながら仕事をしていたところ、学校職員をはじめ、視察に来た文部省の役員たちからも高い評価を受けたと信仰の証しをみなの前で語った。
同祈祷会は、宗教法人キリスト公会の活動の一環として1976年に発足した「日本のためのとりなしの会」が主催している。東京近郊から集まる信徒達により、日本の宗教・政治・経済・社会・教育・家庭などのあらゆる分野にわたり、聖霊の導きに従って神の御旨が行われるよう、日本の現状に合わせた幾つかの祈祷題目をもって祈る。
今回は、▼天皇皇后の健康▼日本国憲法改正の論議が自由に行われるように▼安部内閣が神さまを恐れバランスのよい政治を行うよう▼日本人が65%の国土を有する自然を大切にし、神さまに感謝して守っていくように▼日本再建のため、イエスキリストを信じる確信が全国に広がるように▼聖書が根底としてある日本神話や民話の価値が見直され家庭教育や学校教育に生かされるようになど、日本が現在直面している諸問題について具体的な祈祷題目を挙げて祈った。
同委員長の皆川尚一師(キリスト公会・相模大野キリスト教会、札幌グレイス教会)は、「とりなしの祈りに努める私達の活動は地味で、根気強く霊的な交わりを求め願う者しか(続けることは)できないもの」と語り、「一人でも多くの仲間が増えることは貴重なことです」と、イエスキリストの御名によって祈る「とりなし者」が今何よりも必要とされていることを強調した。
同会は定期のニュースレターを発行しており、主の召しを受けた「とりなし者」一人ひとりが、教派を問わない聖霊の一致によるネットワークを作り、現在、北海道から沖縄まで、カトリック・プロテスタント・ペンテコステ各派、合わせて1千人以上が参加している。
東京中央とりなし祈祷会は毎月第4月曜日午後6時30分から9時まで行われ、他にも各地域で定期的に開かれている。詳しくは、「日本のためのとりなしの会」事務局(電話:042・747・5703)またはホームページ(http://www.christ-ch.or.jp/)まで。