「世界の青年クリスチャンたちと共に宣教への関心を高め、重荷を分ちあう」ことを目的に7月21日から8月11日まで、アジア福音宣教会(代表:宗教法人国際シャロームキリスト教会・林茂宏牧師、台湾基督長老教会)主催で「マキノ福音日本語学院」が開催される。会場は国際シャロームキリスト教会の第二教会である「ユウオビヤびわ湖」。
林牧師は視野が自分の教会、国だけに留まっている日本宣教の現状を懸念していたという。そのような時、祈りの中で教会、国を越えたグローバル的な新しい宣教のビジョンが与えられた。日、韓、台が協力して世界宣教に乗り出すというもの。
しかし、日韓の宣教協力に対して日台の宣教協力は弱いと言える。台湾で日本での宣教師を募っても言葉の壁が立ちはだかり困難を極める。この問題点を打開し、台湾の青年たちが日本宣教の情熱を持ち、互いに宣教ビジョンを分かち合って世界宣教への重荷をもってほしいと、日台の教会協力の下に開講が決まった。将来、日本宣教に重荷をもっている人という応募条件に受講者を募集したところ、20人の定員に50人の問い合わせがあった。その中から選ばれたのが引率者の牧師1人を含む9人でそれぞれ大学1年から4年生の学生である。
同学院のプログラムは、平日は授業及び外出先での見学が予定されている。授業では、日常的な日本語をはじめ、聖書の聖句を学ぶ。「片言の日本語しか話せないとしても、聖句を通して聖霊が働き一つとなることができる」と林牧師は日本語聖句を学ぶ重要性を語った。その他にも日本語の賛美歌や主の祈りなどを勉強する。外出先としては、知的障害者施設、幼稚園などに赴き、弱い立場にいる人、見えない底辺での働きについて見学する。週末は協力教会で奉仕しながら日本人の青年たちとの言葉の壁を越えた交流を深める。これは、将来の世界宣教の強力なパートナーシップの育成につながる。
また、林牧師は小さな主の家族の体験を通して一つとなっていくために、青年たちがこの期間に手助けしてくれる日本の牧師たちと共に食事の準備や食卓を囲むことなども大切なプログラムの一つであると考えている。
同プロジェクトでは、学んだ青年たちが本格的に宣教師として再来日を果たすことを展望し、いずれは台湾だけでなく、アジアを始め、世界の広範囲にまで門戸を広げて行く方針だ。
学院の拠点となる「ユウオデヤびわ湖」は青年伝道に用いられることを願って建てられ、「福音の種蒔きの園」と意味のマキノミッションが起こされるように祈ってきた林牧師は、この学院が「ビジョンからアクションへの第一歩」だと話す。また、同プロジェクトのために背後での祈りの支えを求めている。
日本の宣教に熱情と希望をもってやってくる台湾の青年を通して、日本の将来を担う日本の青年たちに聖霊の火がつけられ、世界へと乗り出す一歩となることが期待される。