総務省は敬老の日の9月20日、高齢者人口の推計値を発表した。65歳以上の高齢者は前年比46万人増の2944万人、総人口比は23・1%で人口・割合ともに過去最高を記録。80歳以上は前年比38万人増の826万人(総人口比6・5%)で、初めて800万人を超えた。
推計値は2005年に行われた国勢調査をもとに、その後の出生者・死亡者数などから算出。戸籍や住民基本台帳のデータは使っていないため、ここのところ騒がれている高齢者の所在不明問題とは直接関係しないという。
男女別に見ると、65歳以上の男性は1258万人で全男性人口の20・3%と初めて2割を超え、5人に1人が高齢者となった。女性は1685万人で全女性人口の25・8%を占め、昨年に引き続き25%を超えて4人に1人が高齢者という状態だ。
一方、65歳以上の就業者は昨年の集計で565万人、65歳から69歳の就業率は男性が46・9%、女性が26・3%と、04年頃から上昇が続いている。