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音楽で神のすばらしさ伝えたい チェリスト 黄原亮司さん

2009年11月28日08時32分
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黄原亮司さん+

「もしクリスチャンにならなかったら、いまごろ私はチェロをしていません」。東京交響楽団で年間150以上の公演に出演するかたわら、全国の学校や病院、教会などでの演奏活動を続けるチェリストの黄原亮司さん。アジア最高峰といわれるオーケストラ、上海交響楽団でチェリストとして活躍し、若くして演奏家の頂点をきわめながらも、1986年に音楽活動を休止。音楽と縁を切るために、単身日本へ渡ってきた。

「自分は何のために音楽をしてきたのだろう」。中国では常にエリートと呼ばれ、何一つ不自由のない生活をしながらも、心にはいつも平安がなかった。来日の目的は、当時経済成長の著しかった日本で経済を学ぶこと。だが、日本につてがあるわけではなく、日本語も話せなかった黄原さんにとって、東京での生活は困難を極めた。仕事を探すにも日本語が話せない。苦労してやっと見つけた仕事は、夜間のガソリンスタンドでの車磨きだった。

職場から自宅に帰る道すがら、東京交響楽団の建物を見つけた。楽器をもって出入りする演奏家たちを横目で見ながら、理想と現実のギャップに押しつぶされそうになったという。

そんなあるとき、仕事先の友人に誘われて、生涯ではじめて教会に足を踏み入れた。社会主義国に生まれ、教会とは無縁の環境で育ったうえに、日本語での牧師の説教も十分に聞き取ることはできなかったが、礼拝で流れる美しい賛美歌が、黄原さんの心を捕らえていた。

教会に通いながら、自分のこれまでの歩みをもう一度見つめ直すようになったという。イエス・キリストを素直に心に受け入れ、信仰をもってわずか3カ月で洗礼を受けた。「あなたの音楽の才能は、神様の与えられた宝物。もう一回音楽をやってみたらどうでしょう」。牧師のこの一言が、黄原さんの生涯を大きく変えた。

「失った気持ちを、もう一度回復しました」。すぐさま東京芸術大学大学院に進み、在学2年目にして難関の東京交響楽団に見事入団。その後もJT音楽賞を受賞し、アフィニス文化財団の海外派遣研究員として米ヒューストン大学、ジュリアード音楽院に留学。活躍の場は国内にとどまらず、海外にまで広がった。

クリスチャンになって、演奏に対する考え方が大きく変えられたという。「クリスチャンになる前の私は、演奏のテクニックばかり考えていました。でも、クリスチャンになってからは、それだけではなくて、たとえ技術的に簡単な曲であっても、その中にこそある奥深さ、曲にこめられたイメージをもってから演奏を始めるようになりました」。音楽学校の授業でも、技術的には比較的容易なゴスペルや賛美歌を生徒たちに演奏させ、その感想を話させるという指導方法を取り入れている。

「一番音楽をつくりやすいのは、(教会の)十字架の前」と黄原さん。教会で演奏するとき、たとえどんなに人が少なくても、大観衆の演奏会に勝る感動があるという。

「小さな教会を音楽でささえたい」と、伝道にも意欲的だ。「すばらしい音楽を通して、目に見えない神様はもっとすばらしいお方だということを少しでも多くの人に伝えたい」。演奏後は、小さな教会だからこそできる一人ひとりとの交わりの時間をいつも大切にしているという。

「ここまできたのは、信仰があったからです」。上海を離れて24年。現在は日本に帰化し、これからも日本での活動を続けたいという。「これからずっと日本で暮らして、神様から与えられた音楽の賜物を大切に、少しでも神様のことを伝えたい。音楽をただ見せるのではなくて、伝道を目的に生きていきたいです」と目を輝かせた。

◇こうはら・りょうじ:上海音楽院卒業。東京芸術大学大学院修士課程修了。JT音楽賞を受賞し、アフィニス文化財団の海外派遣研究員として渡米。ヒューストン大学、ジュリアード音楽院に留学し、ラズロ・バルガ氏に師事。第2回日中国際音楽コンクール弦楽部門第2位。現在、東京交響楽団フォアシュピーラー。国立中国音楽院客員教授。ソロ・室内楽・CM音楽など国内外で積極的に演奏活動を行う。チェロの教育にも積極的に取り組み、後進の指導に力を注ぐ。

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