【CJC】14日、日曜正午のアンジェラスの祈りで、教皇フランシスコは、「キリストはこの世に愛熱の炎をもたらしに来た」という言葉を解説しながら、教会には官僚は要らない、冒険を恐れない熱意に満ちた司牧者こそが必要なのだと強調した。バチカン放送(日本語電子版)が報じた。
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聖霊の愛熱の炎は全て人間的な惨めさやエゴイズム、罪を焼き尽くし、内部から全てを革新し、再生させ、愛することを可能にしてくれる。神の心から出発して神愛の炎は神の御国を発展させ進歩させる。
私は皆に聖霊の働きに完全に心を開くよう勧める。
聖霊は、恐れることなく大海原に漕ぎ出し、全ての人々にキリストとその救いと慈しみの慰めに満ちたメッセージを伝える勇気と大胆さを与えてくれるだろう。
恐れや計算からひきずられることのないよう、またただ安全地帯だけを歩くことに慣れてしまわないために、教会は聖霊の助けを必要としている。この2つの態度が教会を、危険を決して冒さない官僚的なものにする。
聖霊がもたらす炎は、使徒的勇気を点火する。聖霊は壁やバリケードを乗り越えさせ、私たちをより創造的にし、さらに危険や不便や不確実さに満ちた道を、出会う全ての人々に希望を提供しながら恐れなく進ませる。
多くの宣教師たちや修道女、そして信徒たちが、世界中多くの国々で、時にはその命をもかけてキリストの福音の宣教に専念している。
彼らの貴重な模範は私たちに、教会は官僚や優秀な役人たちではなく、キリストの慰めに満ちた言葉とその恵みを全ての人々のもとに届けようとの熱愛に燃えている宣教者たちこそ必要としていることを思い起こさせてくれる。これこそ、聖霊がもたらす炎である。
教会はこの炎を持たなければ命を与えることのできない冷たく生ぬるい教会になってしまう。なぜなら冷たく生ぬるい信徒たちの教会になってしまうからだ。