【CJC】教皇フランシスコは7月31日、イスラム教徒をテロリストと同一視することはできないと述べ、欧州社会が若者たちを過激派の手中に追い込んでいると警告した。
AFP通信などが報じるところでは、「イスラム教がテロリズムだと言うのは真実ではなく、間違っている」と教皇はポーランド訪問の帰路、特別機の機内で報道陣にこう語り、さらに「イスラム教を暴力行為と同一視するのは、正しいことだとは思わない」と続けた。
教皇の発言は、仏北西部ルーアン近郊の教会でジャック・アメル司祭(85)が男2人に殺害され、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した事件を非難する際に、イスラム教に言及しないとの自身の決断を再度明らかにしたものと見られる。
「ほぼ全ての宗教に、原理主義者の小集団は常に存在する。われわれキリスト者も例外ではない」「もし私たちがイスラム教徒の暴力について語るならば、キリスト者の暴力についても語らなければならない」などと教皇は述べている。