【CJC=東京】サンパウロ発時事通信によると、チリ下院は17日、一定の条件を満たせば中絶を認める法案を可決した。続いて上院で審議されるが、妊娠中絶を問答無用の悪と見なしてきたカトリック信徒が圧倒的なチリで、中絶解禁に向けて前進したことは大きな変化だ。
下院を通過した法案は、出産で母体に危険がある場合や性犯罪での妊娠、死産確実な事例に限り、中絶手術を認める内容。
時事通信によると、チリでは年間16万件もの非合法の中絶が横行していると見られ、与党は「中絶の全面禁止は実態と懸け離れている」と訴えていた。