米合同メソジスト教会(UMC)の保守派牧師と信徒らによる新しいグループ「ウェスレアン・カベナント連合」(WCA)の創立総会が7日、米イリノイ州シカゴで開催され、1800人以上が出席した。
UMCの機関紙「グッドニュース」のウェブサイトによると、WCAの指導者の1人、レイノルズバーグ合同メソジスト教会(オハイオ州)のジェフ・グリーンウェイ牧師は、「私は、神が歴史的、正統的、福音的、ウェスレアン的信仰の表現を主張する私たちの間で、新しいことを行っていらっしゃると確信しています」と述べた。
UMCの報告によると、グリーンウェイ牧師は総会で、「私は、私たちが今日、十分に成長したときには世界中に活気あるウェスレアンの証言と聖霊に満たされたダイナミックなメソジストの実を結ぶ種を植えていると信じます」と語った。
総会は、UMCの監督2人によって執り行われた聖餐式で締めくくられた。中央テキサス教区フォートワース地区のマイク・ローリー監督は聖餐式で、クリスチャンたちは「世の知恵に頼って生きず、私たちは世の力に頼って存在しているのではありません」と言い、「あなたも私も、それはキリスト、神の力、神の知恵だと知っています」と述べた。
「この闘いの中で私たちにとって重要なのは、究極的には人間の性の問題ではなく、誰が主であり、誰が私たちを治め、救うのかということなのです。私たちは、キリストとキリストの十字架上での死を伝えるのです」。
UMC内では近年、同性愛についての教団の立場に関しての議論が過熱している。
プロテスタントの他の主流派教団と異なり、UMCは同性愛が「キリスト教の教えと相いれず」、同性婚を祝福すること、あるいは同性間による関係にある牧師を認めることを拒否する立場を取ってきた。
UMC内の幾つかの地方組織が、UMCのこうした規則に対して公然と反対を呼び掛ける一方、教団内の保守派は今年の夏、WCAの結成を発表した。
WCAの主宰者の1人、荒野の共同体教会(バージニア州)のキース・ボイェット牧師は、クリスチャンポストとの以前のインタビューで、WCAはUMC内の性的少数者支持活動に対処するために結成されると述べていた。
ボイェット牧師は、「UMC内に、私たちの教理と方針のある部分にもはや従わないと公言する機能不全が、全国のあらゆる地区で高まり続けていることへの懸念から、WCAに関わるようになりました」と説明。「同様に、教会法に沿って対処することをせず、個人的に私たちの神との約束に違反し、私たちの教理と方針に反する行為が増えていることを心配しています」と語っていた。
総会に出席した「宗教民主主義研究所」(ワシントン)のマーク・トゥーリー会長は、総会について「1800人が参加した合同メソジストの正統派の人々による興奮に満ちた集まりでした」と述べた。
WCAがUMCからの離脱を主張したかどうかに関しては、離脱が「WCAの公に表明された目的」ではなかったことを説明する一方、トーレイ氏自身が話をした総会出席者たちの間では、意見が大きく異なっていたという。