同性愛に関する議論が継続している米合同メソジスト教会(UMC)内に、福音派の新しいグループ「ウェスレアン・カベナント連合」(WCA)が結成される。
UMCは、米国内に約700万人、海外に400万人の会員を有する、米国の主流派教団の1つ。UMCでは現在、特別委員会が同性愛の問題に取り組んでおり、近く報告を行い、同性婚とゲイの聖職者に関して教団規定に幾つかの変更を提言することが予想されている。
WCAは、「米合同メソジスト教会の未来に大きな不確かさがある」時代にWCAが結成されるとし、「メソジスト内にある活気に満ちた聖書的キリスト教を促進する連合として団結する」と述べている。
一方、WCAはウェブサイト上で、新しい教団の設立も目指しているのではないかとする見解に対し、次のように答えている。
「それ(新教団の設立)はWCAが意図するものではありません。WCAは、UMCが一致した状態のままにとどまれることを望んでいます。私たち全てが互いとの契約において、イエス様の喜ばしく、従順な弟子たちとして生きる方法を見いだすことができるように、私たちは祈ります」
UMC内の不調和は、同性愛と聖書の解釈に関して分裂、あるいは決裂した米国内の他の主流派教団内の問題を正確に映し出している。米国聖公会、アメリカ合衆国長老教会=PC(USA)、米国福音ルーテル教会は全て、教団内で意見が対立し、近年分裂を経験した。
ウェスレアン・カベナント連合の最初の集会は、10月7日にシカゴで開催される予定。