京都ノートルダム女子大学(京都市)は、2017年4月から2学部5学科になることを発表した。新しく誕生するのは現代人間学部。人、社会、暮らしを支えるプロフェッショナルとして活躍するために、生活、福祉、心理、教育を融合的に学び、時代のさまざまなニーズに対応できる実践力を養う。
現代人間学部は、現在の生活福祉文化学部と心理学部が生まれ変わった学部。また、生活福祉文化学科、心理学科も福祉生活デザイン学科、心理学科、こども教育学科に変更される。各学科はさらにコースに分かれ、将来の進路に合わせた資格の取得や、目的に合わせた学びを提供する。
福祉生活デザイン学科は、子どもから高齢者まで全ての人々が生き生きと自分らしく暮らせるように生活の向上を真剣に考える「生活」と「支援」のプロフェッショナルを育てる学科。資格を取得して衣・食・住の専門職に就きたい人のための生活デザインコース、資格を取得してプロになりたい人のための社会福祉コース、衣・食・住や福祉に加え、心理学も自由に自分のペースで学びたい人のための福祉生活総合コースに分かれている。
心理学科は、心理学の知識を幅広く学び、現代社会に見られる心の問題にアプローチし、解決できる高い専門性を身に付けることで、医療、教育、ビジネスなど幅広い分野で活躍できる人材を育てる学科。新国家資格として注目される「公認心理師」の取得が目指せることが大きなポイント。また、心理カウンセリングコースと社会・ビジネス心理コースの2コースでは、大学院への進学や、対人支援の仕事に就くことや、社会・ビジネスの場での活躍など、将来の進路に合わせたさまざまなモデルを準備している。
こども教育学科は、心理学、生活科学、社会福祉学の各分野も学び、子どもの心に寄り添う教育者を目指して学びを提供していることが注目点だ。また、京都の女子大で唯一、「特別支援学校教諭一種免許状」を取得でき、現代社会の要望に応えた学科でもある。さらに、目指す将来に合わせて「幼稚園教諭と保育士」「幼稚園教諭と小学校教諭」「小学校教諭と特別支援学校教諭」のように複数の免許・資格を取得できるようになっている。
同大は昨年6月までに、キャンパスを全館リニューアルした。学生が主体的に学びを深められる教育環境を充実させている。