エジプト航空のアレクサンドリア発カイロ行きの国内便「MS181便」(エアバスA320−20型)が29日、ハイジャックされ、トルコの南の地中海上に浮かぶキプロスのラルナカ空港に緊急着陸。これまでの報道によると、ハイジャック犯は乗客4人と乗員1人の計5人を除く他の全ての乗客と乗員を解放した。英デイリー・テレグラフ紙などが伝えている。
機内には当初、約80人が搭乗していると伝えられたが、その後、シリアの国営ラジオ放送は、乗客55人、乗員7人の計62人が搭乗していると伝えた。しかし、その後の報道で、乗客は81人で乗員は7人とも伝えられている。
これまでに、武装した男1人が確認されており、男は自爆ベルトを装備しているとみられている。ハイジャック犯が全部で何人いるかはこれまでのところ確認されていない。
エジプトのメディアによると、MS181便は、アレクサンドリアを離陸してから約30分後に連絡が途絶えたという。ハイジャック犯は、政治亡命を要求しており、通訳者を求めているという。
エジプトの国営テレビによると、ハイジャック犯はイブラヒム・サマハ容疑者。サマハ容疑者は、20代後半の男で、エジプトの隣国リビアの国籍者だと伝えられている。