米フロリダ州で、教会などの宗教団体や宗教従事者が、その宗教的信条を妨げるものであるとき、同性結婚の司式やそれに関わるサービスの提供を強制されないとする新たな法令が州法に加わった。同州のリック・スコット知事は10日、この「牧師保護法」(HB43)法案に署名した。同性結婚式の挙行に関わることを拒否した際に、任意の訴訟から宗教団体や個人を守る。
7月1日より施行となるこの法令は、教会や宗教団体、その関係機関、特定の個人が、彼らの宗教的信念に反する場合、結婚式を執り行うことや、それに関連するサービス、施設、物品の提供を強制されない。そのような個人または団体に対する訴訟や罰則なども禁止している。この法令によって守られる対象は、教会や宗教団体、宗教法人、共済組合、宗教学校、教会の協力団体、教会・宗教団体に雇われている個人や、聖職者、牧師などだ。
弁護士のマット・ステイバー氏は、「牧師保護法が、ついにフロリダにやってきてうれしい」と語り、「私たちは、宗教的自由を守り、いわゆるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称)に関わるサービスを拒否する全ての人を守る、広範な法律を制定すべき」と付け加えた。