【CJC=東京】米国では最大のプロテスタント教派、南部バプテスト連盟(SBC、本部=テネシー州ナッシュビル)は標語に「祈りによる修復とリバイバル」を掲げ、メリーランド州ボルチモアで6月10、11日に年会を開催した。
年会は10日、フレッド・リューター議長の後任に、アーカンソー州にあるメガチャーチ「クロスチャーチ」の主任牧師ロニー・フロイド氏を選出した。任期2年。
リューター氏はニューオーリンズの黒人主体のフランクリン・アベニュー・バプテスト教会牧師。圧倒的に白人主体の同派では創立以来167年で最初の「黒人」議長だった。
議長選挙では、「メッセンジャー」と呼ばれる年会代議員5294人のうち3000人以上が投票したと見られる。フロイド氏は第1回投票で51.62%の票を獲得して当選した。2位がメリーランド州のデニス・マンプーン・キム氏40.70%、3位がケンタッキー州のジャレッド・ムーア氏5.91%だった。
フロイド新議長は記者会見で「イエス・キリストの教会にリバイバルが起きるのを見たい。多くの人が信仰に導かれ、イエス・キリストを救い主と信じる所で、アメリカは、力ある御心によって覚醒させられる」と語った。
年会は10日、トランスジェンダー(性同一性障がい者)の「倫理的妥当性確認」に反対することを決めた。「神の本来のデザインは、2つの別個で補完的な性を創造することだ。性別は、生物的な性によって決定するので、人の自己認識によってではない」とする提案は、トランスジェンダーに「キリストを信じ、福音における革新を経験するよう」勧めている。