聖書は、人名や地名など片仮名がいっぱい出てきて読みづらい。どのように読んだらいいのか。
聖書に人名や地名が多数出てくるのは、それが事実の書である証拠です。作り話では、こんなに多数思い付かないし、また書こうともしないでしょう。聖書は架空の書ではなく、事実の書です。人間が作り上げたフィクションの書ではなく、現実の書です。だから、このようにさまざまな人名・地名となっているのです。
この人名・地名になじむためには、小さな読み会に出るのがいいと思います。その会の中の会話で耳から聞くことができるなら、かなりなじみやすくなります。私も初めて出て行った会で“ガラリア”と読み間違えた経験があります。誰でも間違いやすいのか、笑いもせず、瞬間的に“ガリラヤ”と直してくれました。以後、気にせず読むことができるようになりました。
もう一点は、人名・地名は全部知ろうとしなくていいのです。主なものが分かればいいと、おうように構えることが大事です。そのうちに徐々に分かるものが増えてくるでしょう。要するに、なじめないといってすぐに諦めたりしないことが大切です。
趣味でも習い事でも資格を取るにも、何でも初めはなじみのない言葉やしたことのない経験などがあって、難しく感じられるものです。しかし、そこを乗り越えると面白さが出てきて前へ進む力が出てきます。
聖書と神の道もそうで、なじみにくいところを乗り越えるとぐっと視界が開け、広い世界が見えてきます。そして、豊かな知恵・価値観をものにでき、キリストの恵みにあずかることができるのです。
この世の、過ぎていく面白さや架空の話よりも、聖書に記録されている出来事とくすしい真理とその含蓄の深さを味わいましょう。
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