Coventry Cathedral
設計者 Sir Basil Spence 建設 1961年
2011年5月2日訪問
爆撃で焼け残った旧聖堂に並んで建つ新しい聖堂
ロンドンのユーストン駅(Euston Station)からバーミンガム行きのヴァージントレイン(Virgin Train)に乗る。緑の田園、馬や羊がのんびり草を食むゆるやかな丘、川に浮かぶボート、時々現れる町、すぐにまた緑の野原、イギリスは緑の季節、1時間半でコヴェントリー駅に到着。大きい町だ。駅からタクシーで5分くらい走ると大聖堂に着いた。
第二次大戦中、工業都市のコヴェントリーはドイツの爆撃を受け破壊された。壊滅した跡地に、戦後新しい大聖堂が建設され、新旧二つの聖堂が並んで建っている。
歴史的建造物であったゴシック建築の聖ミカエル大聖堂は、黒こげになった骨組みと空を突き刺すかのような尖塔が残されている。黒く焼け焦げた古い聖堂は広島の原爆ドームを連想させる。またベルリンのカイザー・ウィルヘルム皇帝記念教会も第二次大戦の記念碑として崩れ落ちた姿のまま遺され、隣接して新聖堂が建設されているのを思い出した。
新しい聖堂は現代的なデザインで大変美しい。内部も格子状の天井、芸術的な聖壇壁画、モニュメントなど印象的であり、ステンドグラスを通して静かな光が注ぐ広い空間が祈りの場をつくっている。
ちょうどオルガンコンサートが始まり、しばしその豊かな音色に包まれ、時を過ごした。
新聖堂 外観正面
内部
洗礼コーナー
十字架塔内部 小礼拝室
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