同氏は、5月21日の後、「支持者から得た数百万ドルの寄付によって予言が覆された」と説明。彼はそれがたまたまだったので、「面食らった」と語った。同氏は自らの予言を再検討し、現在は「2011年10月21日に終わりが来る」と予言している。
同氏は、5月に感じた精神的な歓喜を信じ、肉体的にも10月にそれを感じることができるだろうとしている。
同氏は、「神の判断の下、選ばれた者を除いて、2011年10月21日に全世界は肉体とともに滅亡するだろう。現在は5カ月間の最後の月である。その日に本来の信者(選ばれた者)は歓喜に包まれる。神は5月以前に罪人を救うことを選んだ。このことを知っているのは神のみだということを我々は思い出さなければならない」とファミリーラジオのウェブサイトで語っている。
同氏は、キリスト教界から多くの強い反発を受けており、5月21日の予言が起こらなかった際は、信者たちも不満を露わにした。
米クリスチャンポスト紙によれば、5月21日の予言が実現しなかった後、ファミリーラジオのオープンフォーラムの来場者はキャンピング氏に詰め寄り、「私があなたを引っぱたきたい気持ちがあなたに分かりますか」と声を荒げた。
予言が外れたことは、多額の寄付をした多くの支持者の金銭的な損害にとどまらなかった。予言を信じたある10代のロシア人は、人類滅亡の恐怖から逃れるために自殺した。その家族はロシアのライフニュース紙で悲しみを語っている。
彼の新たな予言は多くのクリスチャンを動揺させたが、聖書には終わりの日について、「誰もその日やその時を知らない」とあるため、同氏の予言は不完全で、非難すべきものだとの声が断続的に上がっている。
なお、同氏は過去に、「1994年9月6日に世界が滅亡する」とも予言していた。クリスチャンポスト紙によると、同氏は『1994』と題した著書の中で自らの予言が正しくなかったことを述べており、最近の予言には「恐らく」という単語が多く使われているという。