人気音楽ユニット「m−flo」のバーバルさんが22日、VIPクロスカルチャー・コンセプトの主催する聖書の勉強会に特別参加し、仕事の裏話や昨年話題となった小冊子「パワー・フォー・リビング」のCM撮影秘話などを交えながら、「自分の信じているもの」を語った。
集会は午後3時から、東京都新宿区のグレイスハウスで開かれ、バーバルさんを一目見ようと集まった100人を超える参加者で会場は満席となった。
「僕はクリスチャンとして、神様に愛されているな、という実感をもって生きている」とはっきりと自身の信仰を証しするバーバルさん。ラップは14歳から始め、高校生のときにテレビのオーディション番組で優勝。音楽事務所からのオファーもあった。しかし、「音楽に将来性はない」と、自らの意思で音楽活動を断念。高校を卒業し、米ボストンカレッジに留学した。
現実的な将来を見て一度はあきらめた音楽の夢。しかし、大学在学中に聖書を通して神と出会い、自らが全く新しく変えられていくなかで、プロの音楽アーティストになることを決意した。日本でのデビューも「神から与えられたもの」とバーバルさんは語る。
デビューする前から今も、バーバルさんがライブ直前に欠かさずしていることがある。それは、本番10分前の「祈り」。安室奈美恵やBoAなど総勢18組のゲストアーティストが参加した昨年のライブでも、本番10分前の呼びかけにもかかわらず、なんと参加者全員が集まり、バーバルさんを中心に大きな輪になってライブの成功を祈った。
バーバルさんは「神様に毎度救われている」と語る。本来だめなものが、神に祈るとよい方向へ話が進んだことも。いくら後ろ指を差す人がいても、「ファンはついてくる。(神様に)救われていると思う」と証しした。
好きな聖書箇所は、ピリピ2章14〜16節。「これを読んで、最初はネガティブだった自分の心も、神様の言うとおりだと救われた」とバーバルさん。「邪悪な世の中、でも神についていけば星のように光れる」「星のように光ってくれー」と叫んで会場の笑いを誘いながら、聖書の語る永遠の希望を伝えた。
今後の活動についてバーバルさんは、「『Loves』でできたような素晴らしいこと」、「僕の信じていることがもっと伝わるような」新しい方向性を探していると語った。
最後に、バーバルさんを中心に参加者全員が手をつなぎ、みんなと出会えたことや信仰の世界を共有できたことへの感謝の祈りを神にささげた。この機会を通して、クリスチャンでない人々も神に心を開いて祈るという貴重な体験をした。