「最も小さく、最も軽い聖書」として昨年7月に発売されたB7サイズのミニ版聖書「バイブルキューブ」(日本聖書協会出版)が、日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会が主催する第42回造本装幀コンクールで入賞した。7月10日から行われる「東京国際ブックフェア2008」で展示される他、ドイツで開催される「世界で最も美しい本展」でも出品される。
入賞したのは、「バイブルキューブ 新共同訳 旧約聖書続編つき」で、日本書籍出版協会理事長賞の人文・社会科学書部門で入賞。「出版、デザイン、印刷・製本産業の向上・発展と読書推進」を目的として開催される同コンクールには今年、127者・374点の応募があり、文部科学大臣賞や経済産業大臣賞など10賞・12部門で、33作品が入賞した。
応募された作品はすべて、東京都江東区の東京ビッグサイトで7月10日から13日まで開催される「東京国際ブックフェア2008」で展示されるほか、入賞作品はドイツで開催される国際ブックデザイン展「世界で最も美しい本展」にも出品される。同展では日本から出展された作品が、昨年には銀賞、一昨年には最高賞である「金の活字賞」を受賞するなどしている。
「バイブルキューブ」は06年発売のこれまでにないカジュアルでおしゃれな聖書として人気が高い小型聖書「Duo」(同協会出版)に引き続いてのミニ版聖書で、重さは420グラム(旧約聖書続編つきは490グラム)と日本一軽い。持ち歩いても抵抗がないモダンなデザインで、他の新共同訳聖書と同様に、巻末には聖書歴史年表や用語解説など充実した付録も付いている。