日本キリスト教協議会(NCC)平和・核問題委員会は先月31日、麻生太郎首相と中曽根弘文外相に対し米原子力潜水艦オハイオが同16日に米海軍横須賀基地を寄港したことへの抗議声明を出した。
声明は今回の寄港を「横須賀基地を米軍の先制攻撃戦略の拠点としていっそう強化しようとする」ものと指摘。原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化撤回を求めるとともに日本政府に対し「平和憲法を守り、横須賀港の先制攻撃戦略拠点化を今すぐ中止して下さい」と訴えた。
オハイオは、イラクへの先制攻撃などで使用された巡航ミサイルを150発以上搭載できるほか、特殊作戦部隊の母艦として要員を陸地に潜入させる小型潜水艦の収納も可能。米海軍最高水準の攻撃力と特殊作戦能力を持っている。10月16日に横須賀基地に初入港し、同23日出港。9月7日から14日にかけて同基地に入港していた原子力潜水艦ホノルルからの放射能漏れが指摘されていた中での寄港だった。