日本ウィクリフ聖書翻訳協会(永井敏夫総主事、埼玉県朝霞市)が主催する異文化宣教セミナー(西日本)が12日から、大阪府立少年自然の家(大阪府貝塚市)で行われる。海外で現地語聖書の翻訳を行う同協会宣教師の基本的な訓練を体験できる実践的なセミナーで、音声学や文法分析、言語習得法などを学ぶ。西日本地区のセミナー(入門コースのみ)は14日までで、今月31日からは東日本地区のセミナー(入門コース・実践コース)が長野県の軽井沢フェローシップ・バイブル・キャンプで開催される。
同協会は、聖書翻訳、学術・識字教育などを通し、すべての人々が母国語で神の言葉である聖書を読めるようになることを目指して活動している。今回のセミナーもその一環の働きで、昨年数年ぶりに再開された。
昨年のセミナーでは、音声学や文法の基本を学んだほか、同協会スタッフの証などを聞き、宣教師が各地に赴くプロセスを疑似体験する宣教シュミレーションプログラム「ジャーニー」に参加するなどした。また、フィリピンの山岳地域で使われるバーリック語と太平洋に位置するバヌアツ共和国のウリピブ語を用いて、両言語の聞き取りや会話表現について学び、実際にこれらの言語で会話する訓練なども行われた。
同協会では今回のセミナーのほか、今年は日本聖書協会(渡部信総主事、東京都中央区)と共催の「聖書翻訳ワークショップ」や、「フィリピン宣教地体験学習旅行」などの宣教イベントを開催している。