英国教会(聖公会)が女性聖職者らに対する待遇の悪さを指摘されていることがロイター通信の報道でわかった。報道によると、女性聖職者の増加にもかかわらず、女性聖職者の任命先や職位が男性よりも劣る場合がほとんどという。
英国教会では1994年に初めて女性の聖職者を認めた後、女性の献身者数が飛躍的に増加している。一方、信徒数300人以上のメガチャーチ(大規模の教会)には担当牧師の職務に女性聖職者を任命しない傾向がある。
また、同期の男性聖職者が給与を受けているにもかかわらず、ほとんどの女性聖職者らが無給で働いていたことがわかった。
プロテスタント女性聖職者協議会のクリスティーナ・リス会長は「女性聖職者らは奉仕の重要度に比べて、受けている待遇があまりにも低すぎる」と怒り心頭だ。
国教会側はロイター通信に対し、「女性聖職者が認可されて間もないので、主要な要職に就くために必要な経験を積むには、まだ時間がかかる」と話している。95年に女性聖職者が全体の8パーセントだったが、現在は16パーセントにまで増えたという。