【CJC=東京】米国聖公会ロサンゼルス教区がメアリー・グラスプール氏(55)を補佐主教に選任したことに、英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教ジョージ・ウイリアムズ氏は世界約7700万信徒の間に分裂を招く事態を恐れ、再考を促した。アングリカン・コミュニオン(世界聖公会共同体)内にある根強い抵抗を考慮したものと見られる。
大主教は声明を発表、「米聖公会だけでなく、国教会全体に極めて深刻な問題が生じる」として「手続きは完了しておらず、他の教区主教や常任委員会の承認ないし否認が必要だ。この判断は非常に重要な意味合いを持つ」と指摘した。AFP通信が報じた。