ブラジル北東部のペルナンブーコ州で、強姦により妊娠した9歳の少女に中絶処置を施したことが教会法違反にあたるとして、処置に携わった関係者を破門した大司教への非難が高まっている。サンパウロ新聞が伝えた。
同紙によると、少女は同居している23歳の継父に強姦されて双子を妊娠。継父は、少女への3年間にわたる性的虐待に加え、身体に障害を持つ14歳の少女の姉にも性的虐待を加えた容疑ですでに逮捕されている。
妊娠15週目で腹痛を訴える少女を母親が病院に連れて行き、発覚。低年齢の出産には危険が伴うこともあり母親と医師らの判断で中絶手術を行った。
破門を言い渡したレシフェ・オリンダ教区のジョゼー・カルドーゾ・ソブリーニョ大司教は、破門はしかるべき処分と話しているという。
今回の破門に対し、国内の女性保護団体などは厳しく反発している。