グーグルは、英国のキリスト教団体「クリスチャン・インスティチュート」との和解による解決の一部として、妊娠中絶に反対する内容を含んだ宗教団体からの広告を掲載できるよう方針を変更した。この新しい掲載方針は、即時世界中で適用される。
グーグルは今年3月、妊娠中絶に反対する内容を含んだ同団体からの広告掲載を拒否。同団体は、サービスの提供において宗教上の差別を禁止する英国の平等法「Equality Act 2006」に違反するとして、グーグルを提訴していた。
グーグルは声明で、「中絶問題については感情的な話題でもあり、我々は特定の立場を取らない」とした上で、「ここ数カ月にわたり、我々の中絶に関する広告の掲載方針が公平で、最近の状況に、また現地の慣習に適合したものかをもう一度確かめるために見直しを行っていた。その結果、公平な場をつくり、宗教団体が中絶に関する広告を事実にもとづく方法で掲載できるよう、方針を改めることにした」と述べた。
同団体は、「これは言論の自由と信仰の自由に関わる重要な問題。我々はグーグルの建設的な対応に満足している」と述べた。