オーストラリアのカトリック聖職者による性的虐待問題で、虐待を受けたとされる姉妹の両親が17日、ローマ教皇ベネディクト16世が約束通り謝罪するよう求めるためシドニー入りした。AFP通信が報じた。
教皇はカトリック教会の祭典「世界青年の日」に出席するためシドニーを訪問中だが、オーストラリアではカトリック聖職者による性的虐待問題に対する教会側の対応や事実隠蔽の疑惑を巡り議論が巻き起こっている。
教皇は同国に向かう機内で訪問中に謝罪を行うとの意向を示したが、あるバチカン関係者は16日、「教皇は『謝罪』という言葉を使っていないと思う」などと語っており、謝罪を約束した事実を疑問視している。
被害者の両親は、教皇の謝罪と問題解決のために教皇との面会も求めている。