カトリック夙川教会(兵庫県西宮市)が市の都市景観形成建築物に指定されたことを記念して開かれる講演会に応募が殺到している。主催する市は当初150人だった定員を230人に増やした上、公開抽選会を実施することとなった。地元紙神戸新聞が伝えた。
同教会は1921年、阪神間初のカトリック教会として発足し、1932年にはネオ・ゴシック様式の聖堂「聖テレジア大聖堂」が完成。聖堂は同教会創立者の神父が敬愛してやまなかった聖女テレジアに献げられ、その後同教会は「幼きイエズスの聖テレジア教会」「小さき花の聖テレジア教会」とも呼ばれている。
阪神間を代表する地域のシンボルとして住民たちに愛されており、市が今回、同教会で受洗した作家の故・遠藤周作氏の妻・順子氏の講演会とバロック音楽の演奏会を企画し参加者を募ったところ、定員150人の約17倍にも上る2574人の応募があったという。抽選結果は10月1日頃、応募者全員に返信ハガキで連絡。イベントは10月11日に開催予定となっている。