イスラム教の著名学者が「ファトワ」と呼ばれる宗教令を発して過激派によるテロ行為を厳しく批判。「自爆テロを行った者は地獄に落ちる」との解釈を打ち出した。CNNが伝えた。
今回ファトワを発したのはイスラム学者のムハンマド・タヒル・カドリ氏で、600ページにも及ぶ文書でテロ行為を糾弾するとともに、イスラムの教えを持ち出して暴力を正当化しようとする過激派を批判している。イスラム過激派のテロ行為をここまで包括的な理論で否定した宗教令が発表されるのは初という。
ファトワはイスラム学者によるイスラム教における勧告・布告・見解・裁断。法的拘束力はないとされているものの、イスラム諸国における裁判の判決などに強い影響を及ぼす上、国によっては法律よりも優先される場合もある。