大阪府門真市で19日早朝、大工・川上幸伸さん(43)方の住宅に、男が侵入し、川上さんを含む家族4人を刺す事件が発生した。川上さんは胸や腹などを刺され死亡、長女(19)、次女(17)、長男(15)も刺されて重軽傷を負ったが、意識はあり、命に別条はないという。警察は、定時制高校生・小林裕真(ゆうま)容疑者(24)=門真市北岸和田=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。朝日新聞などが伝えた。
同紙やテレビ朝日によると、門真市四宮(しのみや)2の川上さん方から19日午前4時10分ごろ、「知らない男がいきなり家に入ってきた。父親が刺され、弟と妹も刺された」と長女が通報。長女の話によると、小林容疑者は玄関脇の窓を壊して侵入し、2階で寝ていた川上さんを馬乗りになって刺したという。
読売新聞によると、長女は「2階から父親の叫び声が聞こえたので2階に上がったら、知らない男が父親を刺していた」と話している。朝日新聞によると、川上さんは5人暮らしで、当時は長女の娘(1)も一緒にいたが無事だった。長男が小林容疑者を取り押さえ、駆け付けた警察に引き渡したという。
産経新聞によると、小林容疑者は逮捕時、「だまされた」などと大声で叫んでいたが、その後は黙秘している。朝日新聞によると、「はっきり覚えていない」などと供述しているという。
日本テレビによると、長女は左腕を切られた。現場では、包丁やなた、日本刀のようなものなど3つの刃物が見つかったという。