東京薬科大学生命科学部(東京都八王子市)の研究室で20日午前9時58分ごろ、実験中に爆発する事故があった。この事故で、20代の女子学生2人が顔面に薬品を被るなどして軽傷を負った。産経新聞などが伝えた。
同紙によると、当時は酸化クロムとブチルアルコールを使った実験を行っていたという。共同通信によると、何らかの原因で爆発して炎上、天井が焼けるなどした。
毎日放送は、薬品を混ぜた際に化学反応が起こり、突然爆発したと伝えている。女子学生1人が頭から薬品を被って顔にやけどを負い、もう1人の女子学生も髪が焦げるなどした。
東京薬科大の発表によると、爆発があったのは生命科学部研究3号館11階の研究室。この爆発事故による延焼はなく、有機物質の飛散もないという。東京薬科大は既に事故調査委員会を立ち上げ、原因究明に当たっている。
また、爆発事故を受け、「事故の発生に伴い、消防車両等が出動したため、近隣及び学生の皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。本学としましては、危機管理体制を改めて確認・点検し、安全な教育研究環境の確保できるよう努めてまいります」としている。
なお、東京薬科大はけが人について、2人ではなく、大学院生1人がやけどを負ったとしている。