【CJC=東京】中国の習近平国家主席が4月22、23日の全国宗教工作会議で宗教管理の青写真を定めた数日後、バチカン(ローマ教皇庁)の代表団が再び北京を訪れ、中国側と非公式に会談したことが明らかになった。カトリック系UCAN通信が5月16日報じた。
北京、香港、ローマからの情報をまとめると、今回の会議は4月25~29日までの週に行われた。
会議があったことを確認した匿名の情報提供者は、「前回1月の会談の後、これほど早く今回の会談が開かれたことは、注目に値する」と指摘した。
バチカンが合意交渉を急がず、作業グループで困難な問題を一つ一つ検討する方法に改めた、と見る向きもある。
バチカンの国務省長官ピエトロ・パロリン枢機卿は5月初め、イタリアの雑誌「サン・フランチェスコ」に、「中国とバチカンとの対話は長い道のりであり、これまでも浮き沈みを経てきたが、まだ終わっていない。だが神が望まれれば、成し遂げられるだろう」と語った。
パロリン枢機卿は2009年まで、中国との交渉でバチカン側の責任者を務めていた。
問題の一つは、教皇の許可を得ずに違法に叙階された8人の司教の赦免だとする情報もある。