トルコでの墓の発見は、今年最大かつ最も有益な発見となるだろうと、考古学者は述べた。クルガン(墳墓の一種)として知られるその墓は、イスタンブールのシリウリ地区で考古学者によって発見された。その墓は、5千年前の青銅器時代の高位の戦士のものだ。
その戦士は馬と矢尻、来世のためのものと見られる贈り物と共に埋葬されていた。この墓はトルコで発見された最古のクルガン型の墓であり、完全な状態で発見されたことから、考古学的に有意義なものと見られている。
イスタンブール大学考古学部のメフメト・オズドーアン教授は報道機関に対し、この墓が青銅器時代にさかのぼるもので、かつ完全な状態で発見され、当時の埋葬習慣についての知見が伺える「非常に重要な発見」と語った。
トルコでは他におびただしい数の墓が発見されており、中には2011年にトルコ南西部のパムッカレの街で発見された十二使徒の1人ピリポの墓もある。
ピリポの墓は、もともとあると考えられた場所の近くでイタリア人考古学者によって発見された。
イタリア学術研究会議内考古学的遺産・モニュメント・遺跡研究所のフランチェスコ・ダンドリア所長は2011年、「聖ピリポは殉教者だと考えられています。事実、殉教者の丘の上に彼の名をつけて建てられた教会は、これを理由にマルテュリオンとも呼ばれています。聖ピリポの墓の跡がないという事実にもかかわらずです。1カ月前に発見した新しい教会を清掃しているときに、最終的に墓を発見しました。精査した結果、私たちはその墓が、ビザンチン時代の5世紀に前の聖ピリポ教会からこの新しい教会に移されたと判断しました」とディスカバリー・ニュースに語った。
「私たちは聖書に名が記された聖徒の墓を発見できてとても幸せであり、誇りに思います。これは、宗教的な旅行、考古学、キリスト教界にとって確かに重要な発見です」
今年、考古学者たちは、昇天するイエスの絵を含む5世紀の地下教会をカッパドキア地域で発見した。
ネヴシェヒル市長のハサン・ウンヴェル氏は2月、「Hurriyet Daily News」に、この教会には完全なフレスコ画があるため、奇跡的な発見だと語った。
「この場所は、カッパドキアの他の歴史的な教会よりもはるかに大きいです。地下に建てられ、今日まで保存されたオリジナルのフレスコ画があります」と市長は報道機関に述べていた。
「私たちがこの働きを始めたとき、このような構造物を発見できるとは考えすらしませんでした。しかし、発掘と清掃作業が続いており、カッパドキアの歴史に関連する新しいデータを発見することを望みます」
「ここにあるフレスコ画の一部は、独自のものだと報じられています」とウンヴェル氏。「イエス・キリストの手からこぼれ落ちる魚の絵、昇天するイエスの絵、倒されている悪霊などのワクワクするような絵があります。教会の全容が明らかになれば、カッパドキアは正教会の巡礼地のさらなる大きな中心になるかもしれません」