医療費の還付金名目の詐欺事件に関与したとして国際手配されていたコンサルタント会社社長・吉沢脩平容疑者(34)=本籍・千葉県=が1日、タイの首都バンコクで逮捕された。テレビ朝日などが伝えた。
吉沢容疑者は、医療費の還付金名目の詐欺を行っていたグループの主犯格として国際手配されていた。時事通信や読売テレビによると、吉沢容疑者らは、市役所の職員を装って電話を掛け、医療費の還付があるなどと話し、自身が経営する会社に投資させる手口で、現金をだまし取っていた疑いが持たれている。被害者の多くは高齢者で、約600人が被害に遭い、被害総額は5〜6億円に上るという。
吉沢容疑者はテレビ朝日の取材に対し、「自分の会社の別の人間が詐欺をしていただけだ。自分は関係ない」と話しているという。また、逮捕時には吉沢容疑者が暴れ、警察官1人がけがをしたという。
FNNによると、吉沢容疑者は2015年にタイに入国し、タイ人の女性と結婚するなどし、逃亡を続けていた。同通信によると、吉沢容疑者は入国管理法違反容疑でタイ警察に逮捕され、近く日本に送還される見通し。