岩手県釜石市甲子町のJR釜石線の「第4唄貝トンネル」で20日午前、トンネル内の壁の一部が崩壊しているのが見つかった。列車への衝突などはなかったが、釜石線は安全確認などで約5時間にわたって運転が見合わせられたり、運休が出たりするなどの影響が出た。共同通信などが伝えた。
同通信によると、壁の崩落があった第4唄貝トンネルは、釜石線の上有住駅(同県住田町)と陸中大橋駅(釜石市)の間にあるトンネル。20日午前8時半ごろ、トンネルを通過した列車の運転士が落石を発見。調べたところ、高さ約2メートル、幅約1・5メートルにわたり、壁が崩れていたという。崩壊した壁のかたまりは、最大60センチの大きさだった。
産経新聞によると、第4唄貝トンネルは66年前の1950(昭和25)年に建設されたもので、昨年7月の点検時には異常はなかったという。JR東日本は、崩壊があった場所にネットを張るなどして応急処置を取った上で、崩落の詳しい原因を調べている。