旧約聖書に登場するヤコブの息子ヨセフと、彼が着ていた「そでつきの長服」にまつわる物語をベースにしたミュージカル「ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート」の公演が7月、東急シアターオーブ(東京都渋谷区)で開催される。英国の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーによる作曲で、ロックやポップス、ラテンのリズムを駆使した、一度聞いたら忘れられないメロディーに乗せて贈る、「夢と希望」のミュージカルだ。
21日午前10時から、チケットの一般発売が開始となる。1973年に英国ウェストエンドで上演されて以来、トニー賞7部門、ローレンス・オリビエ賞6部門ノミネート、セットデザイン賞受賞など、輝かしい称賛を浴びている息の長い本場のミュージカルを、今回はウェルカム料金で体験することができる。
■ ストーリー
旧約聖書、創世記に登場するヤコブには12人の息子がいるが、彼は自分の一番お気に入りの息子ヨセフにだけカラフルなコート(=テクニカラーのドリームコート)を授ける。そのせいで残る11人の兄たちのねたみが生じ、奴隷として売られてしまうヨセフは、はからずも人生の旅に出ることになる。
苦難の連続の中にあっても道を切り開き、エジプトで成功を収めたヨセフは、ついに自分を追い出した兄たちと思わぬ再開を果たす。有力者となった自分に気付かぬ兄たちに、ヨセフがとった愛のある行動とは・・・。
最後には、家族の本当の愛にたどり着く、夢と希望に満ちたストーリー。
作曲家のウェバーは、「オペラ座の怪人」「キャッツ」「エビータ」など世界中で愛され続けているミュージカルを生み出し、英国では"ビートルズに続き、音楽で世界を征服した英国人"とも呼ばれている。その功績により、1997年には英国女王より男爵の位を受け、日本においても、音楽性の高い作品を数多く日本国内で上演し続けていることをたたえ、95年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。本作は、ウェバーの原点ともいえる作品であり、ミュージカルとしての親しみやすさとパワーはそのままに、まるでオペラかと思うようなゴージャスなサウンドに彩られている。
時にラテン風、時にロックンロールと多彩でポップな旋律、ノンストップなダンスと歌―この夏はノリノリな音楽体験を通して、聖書の世界に飛び込んでみてはいかがだろうか。
■ 東急シアターオーブ4周年記念ミュージカル「ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート」
日程 : 2016年7月13日(水)~24日(日)
会場 : 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)(東京都渋谷区)
料金 : S席9800円 / A席8000円 / B席6000円 <チケット発売中>
主催 : Bunkamura / テレビ朝日
後援 : WOWOW
※生演奏・英語上演・日本語字幕あり。未就学児入場不可。
公演の詳細は、公式サイト。問い合わせは、Bunkamura(電話:03・3477・9999)まで。