【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)国務省と福音宣教省の代表ら6人が、協議のため中国を10月11日から16日にかけて訪問した。バチカン国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿が29日明らかにした。
パロリン枢機卿によると、6人の代表は中国滞在中、北京の大聖堂を訪問、ジュセッペ・リ・シャン司教と会談した。シャン司教は「聖座」(バチカン)と中国政府双方から司教として認知されている。また代表団は、北京政権当局者とさまざまな問題について協議した。
バチカン代表団訪中の噂が事実だったことをバチカンの責任者が明らかにした形。またパロリン枢機卿は、報道陣に、バチカンは中国当局との対話を「非常に前向き」と評価していることを示した。
教皇フランシスコは、かねて訪中の希望を明らかにしている。しかし中国政府は、宗教に関しても外国の影響を排除する意向を強めており、今回の協議の結果について、具体的な内容は明らかにされていない。メディアの関心をさらに呼ぶことは確か。