Skip to main content
2025年6月16日19時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

なぜ三位一体は理解しづらいのか?

2015年10月14日21時32分 翻訳者 : 木下優紀
  • ツイート
印刷
関連タグ:三位一体
アンドレイ・ルブリョフ作「至聖三者」+
アンドレイ・ルブリョフ作「至聖三者」

氷、液体の水、水蒸気という水の三態のようだ。

殻、卵白、卵黄という卵の3つの部分のようだ。

3つの部分があって1つの本体という、三つ葉のクローバーのようだ。

父、息子、夫という3つの役割を持つ男性のようだ。

そして私が好きな例えは、スリー・イン・ワン・シャンプー(訳注:シャンプー・コンディショナー・ボディソープの一体型)のようだというものだ。この例えだと、どう説明すればいいのかがよく分からないが。

これらの表現になじみはあるだろうか。学校の宗教教育の時間がフラッシュバックする。大変な量の例えを用いて3つの人格を持つ唯一の神のコンセプトを説明しようと、教師が必死に試みていたことを覚えている。しかしすでに心ここにあらずの状態だった授業は、さらに混乱を深めただけで終わってしまった。公平になるならば、それは猛烈に複雑で、ほとんどの人はその考えについていけなかった。

三位一体について何冊かの著書がある神学者のスティーブ・ホームズは、彼ですらそれを完全に理解できているわけではないと述べた。ふー。ため息が出る。彼の神学的定義は、「すべてのものを創造した唯一の永遠の神が、分離不可能に結合している父、子、聖霊として3度存在する」だ。シンプルではないか。

いや、前述の例えほどではない。3つの人格で1つの存在である神という、神性の在りようは難しい。ただの足し算ではない。他の誰が、どのものが、同時に3つのものかつ1つのものであり得るだろうか。

何年にもわたり、キリスト教徒たちは三位一体を説明するために、例えやイメージを生み出してきた。そして、より分かりやすいものもある。これらのものの一部を注意深く見てみよう。

三つ葉のクローバー

これは最も有名な例えかもしれず、国のそこらじゅうの教会で、年に一度は持ち上がるものだろう。この物語は、聖パトリキウスがこの考えをのみ込むのが難しい未信者のアイルランド人に対し、例えとしてシャムロックを用いたことから始まる。シャムロックには3枚の葉があるが、茎は1本だ。完全な例ではないか。そう、私たちがこの3枚の葉を、それぞれ父・子・聖霊を意味していると受け取らなければの話だ。この例えは、神性はただ3つに分かれるのではなく、彼らが共にいようとも、それぞれ1枚が全体として、完全に完璧な神であると認められなければ意味がない。

このアプローチはパーシャリズムとしても知られ、この考え方を取り入れたキリスト教徒は、三位一体が神の一部分に過ぎず、すべてが集まったときにのみ全き神となると考えるようになる。間違いだ。

水についての例え

混乱していないだろうか。では、氷、液体の水、水蒸気という水(H2O)の三態はどうか。これもまた水も漏らさぬ完璧な例えか。いや、これもまた短絡的なのだ。このアプローチは様態論(サベリウス主義)として知られ、神がご自身を3つの様態として現すのであって、3つの性質が異なる独立した人格ではないという考え方だ。

この考え方の支持者は、神はまず父としてご自身を現され、次にイエス、そして聖霊として現されたと考える。これらの「様態」は連続しており、一時的で、決して併存しない。つまり、この考え方は三位一体の3つの人格の違いを否定している。これも間違いだ。

父・息子・夫ジレンマ

そして、昔からの例えとして、同時に父であり、夫であり、息子である一人の男性というのがある。彼は一人の男性だが、3つの異なる機能を持つ。驚くまでもなく、この例えもまた三位一体の全てを描き切れていない。父なる神、子なる神、聖霊なる神は単純に神の3つの機能なわけではなく、(ここから声をそろえて言おう)3つの異なる人格だ。

多くの男性には妻、子、父親が実際にいるだろうが、彼はただ、交流している相手に応じて役割を変えているのだ。三位一体の複雑さとは比較にならない。

◇

ならば、これらの例えのポイントは何か。私たちは三位一体を説明することを諦め、私たちの言語が神の何たるかを決して説明しきれないことをただ受け入れるべきなのだろうか。

ホームズによれば、決してそうではない。彼は、どんな例えも決して完全ではない(「そういった例えでもいくらかの良いものを提示しているので、私はあなたの『悪い例え』という言葉には少し抵抗する」)と言う一方、完全に諦めてしまうこともまた過ちとなり得ると述べている。

「シャムロックの例えが本当かどうか、・・・それが伝道の日和見的な局面なら、まだいいだろう。しかしこれが三位一体に対する私たちの理解という局面においては、何か大きな間違いとなり得る」とホームズは述べている。

「一般的に、私たちが使うすべてのイメージや例えは真理のあるレベルまでを伝えてはいるが、ある面ミスリーディングを招いているところに問題があると考えられる。役に立つ真理が現されているところと、現に間違っているところとの間で混乱すると、問題となる」

なので、次回の説教で使うつもりの卵を、今しまわなくてもよい。

しかし、話はまだ続く。ホームズは、三位一体に関する混乱の多くは、現に見当違いだろうと考えている。彼によると、ほとんどの人の問題は突き詰めて考えれば「3つが1つ」の問題に終結するが、「神についての大きな疑問ではない」という。

「三位一体は重要だが、『1つの中の3つ』の疑問は必ずしも必要ではない。・・・三位一体を説明するのに現状最善の方法は、福音書の物語に立ち返ることだ。聖霊を送ることについて父なる神に話しているイエスを示せばよい」とホームズは述べた。

「福音書の物語の登場する3人の登場人物はみな、真に疑いようもなく、取り除くこともできない神だ。そう複雑なことではない。しかし冷静に理解しようとするなら、そうなるかもしれない」

これにはうなずける。神は三位一体の複雑性の上をいく存在だ。神性の複雑さを正面から捉え、あるいは幾らかでも理解しようとしたとしても、私たちは決してそこへ達することはできない。神の無限の性質と、私たちの知性の有限な性質は、神が満ち満ちた存在であることを完璧に理解することが決してできないことを意味する(私はここで読者に、「海をティーカップに入れるようなものだ」という例えを用いたい。しかしこれもおそらく、神学的には適切ではないだろう)。神の思いは私たちの思いより高く(イザヤ55:9)、神は私たちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることがおできになる(エフェソ3:20)。

アウグスティヌスが言ったように、「あなたが理解できることは、おそらく神ではない」。

※ この記事は、英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:三位一体
  • ツイート

関連記事

  • IS、交渉決裂でアッシリア人キリスト教徒180人処刑の恐れ

  • 国境なき医師団、病院空爆で職員撤収

  • IS、「日本人を殺害」と表明 バングラデシュ日本人殺害

  • 米オレゴン州銃乱射事件 血だらけのクラスメートが女子学生守り、奇跡の生還

  • 「北極は気候変動による不正義の震源地」 北極圏の先住民族に対する気候変動の影響に取り組む教会

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.