「Love & Joy」をテーマに、アート、ダンス、音楽を融合させた新しい形のゴスペルフェスティバル「THE BIG LOVE FESTIVAL」が29日、東京のお茶の水クリスチャン・センター(OCC)チャペルで初開催された。ステージでは、「New Style! New Generation!」と銘打ったゴスペル&ワーシップライブが行われ、ロビーには、クリスチャン・アーティストによる作品が展示された。参加者はさまざまな形で神を礼拝し、神の愛を体験するひとときを持った。
ライブの司会を務めた、Tantan 山口こと、山口武春牧師(ニューホープ横浜)が、「歌あり、ダンスありのこのライブ、何が出てくるかはふたを開けてみないと分からない。楽しみながら、神様の大きな愛を体で感じ、受け取ってほしい」とあいさつした通り、5つのセクションに分かれた3時間にわたるライブのコンテンツは盛りだくさんだった。
ステージ1では、ワーシップリーダーを務めたゴスペルアーティストの Migiwa さんの賛美の歌声に、Mizue さん、Megumi さん、Haruna さんの3人によるダンスが合わさった。リズミカルでダイナミックな動きが印象的なポップ調のダンスや、手話を取り入れたサインダンスで来場者の心をつかんだ。Migiwa さんが、「歌うこと、踊ること、絵を描くこと、何を通しても神の栄光を表すことができると聖書には書いてあります」と呼び掛けると、来場者も立ち上がって共に賛美をささげた。
ステージ2でヒーリングダンスを披露した津島ちひろさんは、けがで新体操を断念することになった少女が、その苦しみの中で神と出会い、心が解放されていった歩みを、リボンや布を使った踊りで表した。「この少女は私のことです。今日、21年ぶりに人前で踊ることができました」と笑顔で話し、「踊りが神様への賛美に変わった。神様はマイナスをプラスへと回復させてくださる方」と力強く証しした。
スペシャルゲストとして登場したのは、世界で活躍するマジシャンの菅原英基さん。神によって人々が出会わされ、結び合わされる様子をロープを使ったマジックで表現。「自然を創造し、季節を与えてくださる神は、寒い冬が必ず春に変わることを通して私たちを励ましてくださる」と話し、春にちなんだマジックとして、紙で作った花を宙に浮かせるマジックを披露。最後には、炎の中から本物のバラの花を出して見せ、会場を大いに沸かせた。
賛美とアートがコラボレーションしたステージ3では、高井理子さんと佐藤たかみさんが、ライブペイントを行った。ワーシップチームが賛美をささげている間に、2人がステージ上でそれぞれの絵を完成させた。キャンバス全体をさまざまな色で彩り、羽ばたく鳥のシルエットを白く浮かび上がらせた佐藤さんは、「悩みがあるときに神様に祈ると、もう悩まなくていいんだよ、自由に飛んで行っていいんだよ、というメッセージを語られる」と、作品のイメージを話した。
ライブ会場の外のロビーには、神からのメッセージを一枚のアートに描くという「メッセージアート」のコーナーも設けられていた。希望者と共に祈り、アーティストが与えられたイメージを絵に描き表すというもの。ライブの休憩時間には、大変な賑わいを見せていた。実際に体験した人は、「神様が私のことをかわいくて仕方がないと思っているというメッセージを受け取った。言葉だけではなく、実際に描いてもらった絵が本当にかわいらしくて、見るたびに励まされると思う」と感想を話してくれた。
ステージ4では、山口牧師によるショートメッセージが語られた。最後のステージでは、シンガーソングライターの Emi Shirasaya さんの力強いリードで、会場全体が力の限り賛美をささげ、神の愛に感謝する大歓声のうちにフェスティバルは幕を閉じた。