【CJC=東京】教皇フランシスコは11日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で水曜恒例の一般接見を行った。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は6月12日の「児童労働に反対する世界デー」に言及、劣悪な状況下で搾取される多くの子どもたちへの関心を世界に呼び掛けた。そして、すべての子どもたちの尊厳と健全な成長が守られるよう、家庭をはじめ皆の努力を訴えた。
教皇は接見中、カテケーシス(教会の教えの解説)で、これまで「聖霊の賜物」をテーマに、聖霊の七つの賜物を考察し、「上智」「聡明」「賢慮」「勇気」「知識」「孝愛」を解説してきたが、この日はその締めくくりとして、「主への畏敬」を取り上げた。
教皇は「主への畏敬」について、わたしたちを愛される父なる神を恐れる理由はないと述べつつ、むしろ神への畏敬は自分を小さい者と思わせ、「自分のお父
さんの腕の中にいる子ども」のように感じさせると話した。
また、神への畏敬は、わたしたちを神の愛に捕らえられた確信と情熱を持つキリスト者にすると共に、わたしたちを注意深い者にもすると指摘。この聖霊の賜物が根深い罪に対する「警報」ともなると説いた。