【CJC=東京】教皇フランシスコは7月27日、さいたま教区の谷大二司教(60)辞任願いを受理した。教会法401条2項の規定に従って提出したものだが、同規定による「若手司教」の辞任願いが続いている。
同日、ペルー従軍教区のギエルモ・マルチン・アバント・グスマン司教(49)の辞任願いも受理された。
29日にはカメルーンのヤウンデ教区のシモン=ベクトル・トニイェ・バコト大司教(66)の辞任願いが受理されている。
教会法401条2項は、教区司教が健康を損なうか、または他の重大な理由により、司教の職務を続けることが困難になった場合、退任の意思表示を行うよう求める条項。
カメルーンの公営放送は、バコト大司教辞任を「爆弾」と報じ、「この新局面を解明するものは出ていないが、神の人が厳しい公的監視の下にあることを指摘する向きもある」とし、さらに「バコト氏の運営法を批判するニュースを流すグループがいる」とも報じている。
教皇は31日、スロベニアのリュブリアナ教区のアントン・ストレス大司教(70)とマリボル教区のマルヤン・トゥルンセク大司教(58)の辞任を認めた。ストレス大司教は、同国司教協議会会長の職も辞任した。
バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父(イエズス会)は記者団に、ストレス大司教とトゥルンセク大司教の辞任は財務上のスキャンダルに関連したものだ、と語った。スロベニア駐在教皇使節は、マリボル大司教区が「重大な財務状況」にある、と語っている。
谷、グスマンの両司教が、司教の職務を続けることが困難になった事情は明らかにされていない。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請
-
カトリック作家の曽野綾子さん死去、93歳
-
教会で斬首されたキリスト教徒70人の遺体見つかる コンゴ東部北キブ州
-
鈴木結生著『ゲーテはすべてを言った』 牧師の息子が書いた芥川賞受賞作
-
バイセクシャルの黒人女優シンシア・エリボがイエス役に 配役巡り批判の声も
-
熱心な仏教徒の青年が救われた実話がベースに 伝道用トラクトを無償提供
-
リック・ウォレン牧師、十字架にまつわるSNS上の政治的投稿を削除し謝罪
-
「苦しみ」と「苦しみ」の解決(2)見える困難に「苦しみ」を覚えるメカニズム 三谷和司
-
レント初日の「灰の水曜日」 ドライブスルーで灰を授ける教会も
-
良い心配と悪い心配 菅野直基