米共和党大統領候補とされている共和党ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は16日、米キリスト教保守派の会合に出席し、今秋行われる米大統領選に向け、民主党オバマ米大統領の対イスラエル策がユダヤ教国によるイラン攻撃の可能性に対する懸念に支配されているのと差異を出すべく米キリスト教保守派の関心を引き付ける親イスラエル策について演説した。17日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
ロムニー氏は信仰と自由同盟の250人ものキリスト教保守派の聴衆に対し「私が、オバマ米大統領の政策とどのように差異を出そうとしているのかにご関心があられることと思います。オバマ米大統領の対イラン政策について注目されていると思います。オバマ大統領はイスラエルに対し、イランが核保有国になることに対する懸念よりも、イスラエルがイランに対し軍事的な行動に出ることを恐れているように感じられます」と述べた。
ロムニー氏はイスラエルと力強い協力関係を構築する政策をアピールし、「私たちにとっても、イスラエルにとっても、イランが核保有国となることは受け入れられないことです。いかなる方法を用いたとしても、イランが核保有国となることを避けなければなりません」と述べた。
さらにトルコやサウジアラビアの様な中東諸国がシリアの紛争を引き起こす起爆剤となっていることに触れ、「同盟国同士の間で合意できないことがあれば、それぞれの国同士で秘密裏の交渉を行うことができます。しかし世界に対しては、私たちが同盟国として同じ線に立っていることを示していかなければなりません」と述べた。
オバマ米大統領広報担当官のベン・ラボルト氏はオバマ政権のイスラエル政策について、オバマ米大統領はイスラエルの治安確保、国連でのイスラエル支持により焦点を当てた政策を取っていると説明している。
また共和党大統領候補者指名争いで共に争ったサントラム元上院議員は、ロムニー氏が演説の中で、サントラム氏が強調していた国民の幸せと経済的充足を計る3要素として『結婚』、『高校卒業』および『就業すること』が挙げられることを引用したことについて、「的をついており、家族の大切さを認識しています」と支持した。
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