聖公会における女性司祭任命問題は長らく意見が分裂してきた。昨年の主教会では、女性司祭を任命する草案は44人中42人が承認した。女性司祭任命に反対する人々は、保守派の伝統的な男性陣ばかりではなく、2,200人の聖公会の女性信徒らも女性司祭任命反対の嘆願書を提出していた。
嘆願書を作成した総会委員のスーズィー・リーフ氏は、「聖公会の女性信徒全てが女性司祭任命がすばらしい考えであるとは思っていません。嘆願書では、聖公会の司祭たちがこのことを認識し、私たち信徒に適切な見解を示してくださることをお願いしています。神様は男性と女性を平等に、しかし異なる存在として創られました。神様は男性と女性にそれぞれ神の与えられた家庭、教会における役割をお与えになりました。これは一部の頑なな伝統主義者による廃れた認識ではありません。私たちの嘆願書に同意している人々も、成長していて若者や女性に優しい諸教会から多くの方々が嘆願書に署名しています」と述べている。
聖公会では女性司祭任命問題を理由に聖公会からローマカトリック教会に転会する伝統的な価値観を保持する人々も存在しているという。
今回修正された規定草案は、6人の英カンタベリー、ヨークの大主教含む総会役員らによって今週内に会合が行われ、承認され次第総会に返され、7月のヨークで開かれる会議で最終的に承認される予定であるという。