【CJC=東京】キリスト教迫害情報専門の『コンパス』通信によると、マリ共和国で4月15日、スイス人女性宣教師ベアトリス・ストックリーさんがイスラム系武装組織に誘拐されていた事件で、スイス外務省は24日、ストックリーさんが無事釈放されたと発表した。
釈放されたストックリーさんは、バーゼル出身で40歳前後。マリの都市トンブクトゥで数年間、宣教師として働いていた。
現地の保安当局によると、女性を誘拐したのはイスラム系武装組織アルカイダの北アフリカ系勢力AQIM。誘拐後、別の武装組織「アンサー・ダイン」と衝突。銃撃戦後、女性はアンサー・ダインに引き渡された。
同派はストックリーさんを釈放する意向があると発表、話し合いの後、ストックリーさんはヘリコプターで隣国ブルキナファソに運ばれた。身代金の要求や支払いはなかったという。ストックリーさんはトンブクトゥに残りたいと話している。