【CJC=東京】神への信仰は世界中の多くの国で徐々に減衰しているが、本物中の本物の信仰者が今もなお開発途上国とカトリック圏に存在する。米シカゴ大学の研究者が4月18日発表した調査「時と国を超えた神への信仰」で明らかになった。
調査は、フィリピンが、信仰者の比率が最高の国としている。フィリピン人の94パーセントが、これまで信仰を持ち続けてきた強力な信者だと回答している。対極的に、かつての東独が13パーセントだった。「フィリピンは開発途上国でもありカトリック国でもある」と同大学全国世論調査センターの総合社会調査の責任者トム・W・スミス氏。「宗教は、主にカトリックだが、非常に情緒的に強力だ」と言う。
調査は、1991年、98年、2008年の3回行われ、少なくとも2回実施された30国のデータに基づいている。2008年調査では、30国の中で29国で信仰が年齢と共に増加している。68歳以上では神信仰が43パーセントと最高だった。一方28歳未満では23パーセントに止まっている。
ほとんどの国で神信仰全体が衰退している中で、イスラエル、ロシア、スロベニアの3国では増加が見られる。
調査報告は、宗教信仰が、1950年代以来、ほとんどの国で「徐々に衰退」している、と指摘している。無神論と不信仰が最も顕著なのは欧州北西部と旧ソ連圏のいくつかの国。ただカトリックが大多数のポーランドでは3・3パーセント止まり。
神が存在すると知っており、疑わないと言う人が多い国のトップ5は、首位のフィリピンに次いでチリ(79・4パーセント)、イスラエル(65・5パーセント)、ポーランド(62パーセント)、米国(60・6パーセント)。
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